K’s 技術コラムNo.05 水位観測所(水位計)

水位計の点検作業を実施しました。
水位計は、河川やダムの水位を正確に測定し、洪水や渇水の監視・管理に欠かせない設備です。
河川の土手などを散歩していると、下図のような施設があるのに気づかれると思います。
その中に水位計があり、常に異常がないか、観測を続けています。

 

 

 

 

 

 

水位計には様々な種類がありますが、大きく「接触式」と「非接触式」の2つに分けられます。
設置する場所や用途等に合わせて、適切な種類の水位計が選定・設置されています。
水位計の一例を挙げてみますと、
<接触式>
◇フロート式: 水面の高さを”浮き”を用いて直接測定。
◇圧力式: 水圧を測定し、水位を算出。(資料記載の”水晶式”は圧力式の一種)
<非接触式>
◇超音波式: 水面までの距離を測定し、水位を算出。
等があります。
水位計も時代とともに、新たなタイプのものが開発され、進化を続けています。

 

 

 

(水位計の一例)

点検では、各水位計の測定結果や通信状況を確認し、異常がないことを確認しました。
定期的に点検を行うことで、正確なデータが得られ、迅速な防災対応に役立てることができます。
水位計の安定した運用は、河川の監視や防災計画の策定に直結します。
藤山電気工学社は、精密な測定機器の維持・管理を通じて、地域の安全を支えてまいります。

(技術:Kousuke)

【あとがき】水位計の話のつながりで、「相生橋水位観測所」の写真を載せてみました。
煉瓦造りの古い円形の塔で、岡山市の後楽園にほど近い相生橋の下流にあります。
正確な竣工時期は分かりませんが、大正時代の写真がありましたので、百年は経っていると思われます。
歴史的な建造物が、今もなお活用されていることに感慨深いものがありますね。

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